@haemorikikakuさんのツイート
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ポリシーよりもルーティン

長い付き合いの友人と食事をするのは、いつでも楽しいものである。

年末年始はとても良いタイミングであり、今年も20年以上の付き合いになる友人たちと何回か食事をすることができた。

いずれも尊敬に値する友人たちであり、それぞれの今年の抱負などを酒の肴に、とても楽しいひとときを過ごすことができたものである。

 

私の心がけることは毎年変わらない。ひたすらメタ認知(認知を認知すること)を効かせる、というのみである。
最も重要かつシンプルなビジネススキルの1つはメタ認知であるということは個人的には揺るがないからである。
新人研修講師などをさせていただく際にも、このメタ認知の重要性を訴えることにしている。

 

メタ認知ができることで、両義性が生まれ、両義性によってバイアスが取り除かれる。

 

清濁を併せ持ち、戦わせながら、思考の終着点に向かえる両義性を持つということが仮説の精度を高め、なおかつ他者への説得力を高め、他者を動かすために大切である。
ビジネスにおいての「絶対悪」はただ一つ、バイアスに他ならないからである。

 

前述の20年来の友人もこんな事を言っていた。(彼は大学時代、ボクシング部で東京チャンピオンになった)

「どんなボクサーが伸びるかというと、『一人で練習できる人』なんだ。実はプロのボクサーでもスパーリングパートナーがいないと練習できない人は多い。」

 

大変興味深い話であり、納得できる話である。
つまり、一人で練習ができるというのは、内なる自分とリアルタイムで対話しているということなのである。
メタ認知による「批判者」を自分の中に立てて、常にチェック機能を働かせているので、一人で十分PDCAが回せるのである。

 

そうか、私が常に一人で旅をするのも、自分と話す時間を確保するためかもしれない。

 

私は常々「ポリシーよりもルーティンを持っている人間を信頼する」と言っている。
ポリシーは今すぐでも持つことができる。

 

昨日今日起業した人間でも、「〇〇で世界を幸せにする!」と言うのはタダなのである。(これも彼らに言わせると「ビジョン」なのだろう)

 

 

しかし、ルーティンとなるとそうはいかない。
ルーティンは常日頃からメタ認知によって自分と対話して、PDCAを回した結果の結晶なのである。一朝一夕では到底できるものではない。

・右足からグラウンドに入る
・朝は毎朝カレーしか食べない
・プレースキックの際には両手の人差し指を合わせる

 

なるほど、体育会系の強みはコミットメントする意識もそうだが、このメタ認知能力が優れている傾向があることかもしれないと思うものである。

 

私も、
・真冬でも毎朝必ず水風呂に入る(一人で毎朝絶叫している)
・一日一食しか食べない

などのルーティンがある。

コンディションはパフォーマンスと運気に関わるので絶対的に注意が必要だからである。
(私は恐らく2017年は体調が不調な日は一日もなかったと記憶している)

 

ちなみに、そのボクサーの友人は現在勤め人であるが、朝モチベーションが上がらないときは、職場のトイレにこもり、シャドーボクシングをするのだそうだ。

シャドーボクシングによって、アドレナリンの量を調節し、仕事へ向かうコンディションを整えているそうだ。

これは素晴らしいメタ認知によるPDCAの産物、結晶であると感服したものである。

 

「己が一番の己の批判者である」という状態が何をおいても大事である。

長期の自分(魂)を心より信じることができれば、短期の自分を簡単に否定することができるだろう。そして、それは謙虚さを呼ぶ。

これが恐らく本当の「自らを信じる=自信」ということであり、自信が呼ぶものは恐らく傲慢さではなく、自分を否定し、他者のアドバイスに耳を傾けることができる謙虚さなのである。

本当の自己愛が呼ぶものは、自己批判であり、恐らくこれらは表裏一体(両義性)なのである。

 

この「長期で自分を信じるからこそ、短期で自分を疑い、否定する」という動きは、恐らくビジネスマンにおいて、最もポピュラーな備えるべき両義性の一つなのではないか。

 

 

新しい年を迎えるたびに、一つ歳をとるたびに、このメタ認知のスキルは重要になってくるだろう。

以前、一回り以上年の差がある尊敬する先輩と、食事をご一緒させて頂いた時、

「君にだけには負けたくないんよ」

と言われて、心の底から脅威と思った。

この方には

「年上で経験値も上だから、自分が優れていて当たり前である」

というバイアスがないのだ。

当然、上記のようなバイアスを諸先輩方には是非とも持って頂いた方が、若手としては諸々都合が良いのだ。

 

私も、この先輩の年齢になったら、同じセリフを若い誰かに言いたいと思う。

 

 

さて、繰り返しになるが、本年も

「私以上に私を疑い、否定する人間はいない状態を常に作ること」

これが万全の構えであると考え、私自身、身を引き締めるものである。

 

 

遅くなりました。

 

皆様、明けましておめでとうございます。

 

本年も、宜しくお願い申し上げます。