因果律をコントロールすること

年齢という軸以外にも比喩的にしばしば「大人」って表現使いますよね。
あの人は大人だ
あの人は子どもだ
っていう風に。
成人年齢、以外に「大人」ってものの定義はなんなんでしょう。
最近これを聞かれることがあって、
僕は、【因果律をイメージして、それに忠実に行動できる人だと思います。】だと答えました。
例えば、学生時代
・将来医者になりたい→今数学を一生懸命やる=大人です。(僕の立派な友人はこれでした)
・こんな勉強なんて大人になって使わないよ意味ないじゃん→開き直ってやればできる的なポーズをとる→子どもです。
(僕はこれでした。やれば出来る、できません=やりませんと同義、それ以下の最悪なセリフですね)
よくある、
・立派な寿司職人になりたい→最初ひたすら雑用をこなす
・野球部で活躍したい→坊主になって球拾い
これは大変必要なことだと今、感じます。立派な因果関係です。
(昔のボクは、馬鹿げた慣習だ!どれだけの才能がその悪しき慣習で潰されているか!と、もっともらしいことを言って自己満足に浸っていました)
また、心に勝つ頭も必要です。
痩せたいと思っていて、コレ食べたら太ると明らかにわかっているので食べない
いくら一人が寂しくても、幸せになれない、時間の無駄とわかっているのでダメ男と付き合わない、さっさと決別する
物事の因果のイメージをしっかり持てるかどうか。
日々の忙しさの中でずれてくる「因」をしっかり修正できるためにも
何回でも逆算しなおせるように、ブレない「果」をしっかりと持ちたいと想います。
そして、「果」は大義・正義に基づくものでなければならない。
人をFIXするのは、厳密には「人」ではなく、「人の持つ理念」だと思うからです。
さて、この因果律イメージ、コンサルティングにおいて最も重要なコンテンツ作りに絶対必要なものです。
コンテンツというのは、別にメニュー表のせるとか、サービスの説明文載せるとかそういった事ではありません。
少なくとも弊社では、「ユーザーに刺さる形に変換されたもの」
を指しますので、ユーザーに刺さらないものはすなわちコンテンツとは呼びません。
【コンテンツがない!!】と思った御社も焦る必要はありません。
コンテンツ制作においては、何のことはない、
「こう言ったら相手はこう思うだろうな、こういう行動を取るだろうな」
という生活において普段している当たり前の行動をやれば良いのです。
余談ですが、ディレクターやコンサルタントが、実は制作ではなく、営業の上級職なのは、ディレクション、コンサルという仕事が合意形成業であることの他に、営業職が人間の心にまつわる因果律をコントロールする訓練を一番積んでいるからだと言えます。
僕も子どものころから、こう言われたらこう言う、こうなったらこうする、などのフローチャートを常に頭の中に広げて、因果律チャートで生きてきました。
ゲームでサウンドノベルというのがありまして、ある状況に直面すると、A、B、Cなどの選択肢が出てきて、選んでどんどん読み進めていくジャンルのゲームがあるのですが、僕はコレが大好きで、その影響からか、リアルの人生でもいつしか、大小様々な事態に直面する度に、常に頭にこのABCが出てきて、それを選び続ける連続、という感じで30年毎日送っています。
これがとても楽しいです。
話がそれましたが、弊社のディレクションではまずどれくらい自分のビジネスを定義しているかを見させて戴くべく、
「僕は御社の競合他社の〇〇さんと悩んでいる御社の顧客層である〇〇歳の男です。どっちかで決めようと悩んでいます。そんな僕に、御社のほうが良さそうだなと思わせるように1分くらいで営業トークして下さい。ハイ、よーいどん!!」
というようなことを最初にやります。
良い広告、WEBサイトとは、
「御社にとっての敵を全て排除できるサイト」
だと弊社は定義しています。
常に御社にとっての敵、は何かを考えて見て下さい。
御社には思わぬ敵がたくさんいるものです。
例えば電子書籍だったら、
・様々な端末
・紙の本
・LINE、メール(電車の中で読む事を想定した時には、これらもシーン的競合ですね)
・若者の活字離れ
これ、全部敵です。
人間は、「やらない理由」を常に探しているいきものです。
たとえばあなたが何か買い物で悩んでいるとして、
「あっ、そうだ!私あれ持ってるじゃん!あれで代用きくから要らないや!」
と思えたら、とってもスッキリしませんか??
僕はとてもスッキリします。
人間は変化を恐れ、常にやらない理由を探しているので、これら一個でもアラがあると、そこから抜けようとします。
というわけで、コンバージョン(来店、注文)に至らせるためには、これら抜け道を全て塞いで
人間特有の逃げや甘えを排除してやる必要があります。
この、穴を塞ぐために必要なものが「コンテンツ」なのです。
そして、このコンテンツを作るためには、敵を全て倒すためのロジックが必要です。
弊社ではこのロジック作りを全て御社の代わりに行いますが、御社でも普段から、敵とその敵を排除するロジックを頭のなかで考えておくと良いと思います。
【やりたい人をやらせる】ではダメです。
【やらない理由のない人がやる】のです。