新年のごあいさつ

新年、明けましておめでとうございます。
2020年は大変な年になりましたが、得た教訓も多かったと思います。
・・と、思わず、去年のこととして片付けたくなりますが、これは過去系ではなくて現在進行系なんですね。
コロナは私たちに引き続き、「何を守るのか(守らないのか)」の選択の速度と精度を促しているように思います。
私見ですが、上記は特にカッコ書きの中が重要だと思っています。
・何かを守るということは、何かを守らないということ
・何かを選ぶということは、何かを捨てるということ
この後段部分を明文化して明言するという点、もちろん私を含む日本人が、極めて苦手な部分だと思います。(トレードオフの覚悟)
好きな人(家族)を守るということは、〇〇を捨てるということ
好きなお店を守るということは、〇〇を捨てるということ
好きなコトを守るということは、〇〇を捨てるということ
みなさんなら、どのような言葉が入りますか?
大事なものを守るため、私は何を捨てればいいんだろう??
そしてそれは、できるのか?できないのか?
やるのか?やらないのか?
決して簡単なことではないと思います。
たとえば、国に目を向けても、
「経済か?命(医療)か?」
国でさえ基本コンセプトとトレードオフの決定、明言ができず、迷っているのですから。
(一見、トレードオフができないイシューのように思えますが、一瞬一瞬を切り取ればトレードオフを行っているわけです。バランス感覚を持ってピボットしながら時間の針を進めていくことが必要なときもある、ということだと思いますが、それでもなお、大原則となる「基本コンセプト」は必要だと思います。)
私の行動で例をだすと、私は昨年は、飲食店での支払いはすべて現金払いに切り替えました。
一年通い続けた最後に、年末、お店のオーナーや支配人から「支えてくれてありがとうございました」などのメッセージや、シャンパン、御礼の品などを頂きました。
これも、「単純な自粛をせずに好きなお店を守る」という一つの選択とその結果、ということであり、悔いがない選択をしたと自分で思えています。
(もちろん私一人のインパクトはたかが知れていることも自覚しています)
我々一人ひとりが、(場合によっては、国がなんと言おうと)
「何を守るのか」と、その裏で組になっているはずの「何を捨てるのか」までを明文化したうえで、どのトレードオフを選択するのか。
正解がない(わからない)ときには「悔いのないこと」をもって正解とするしかなく、それは「思考や行動を尽くす」ことによってのみ実現されるはずです。
自分自身の頭で考え、悔いのない決断と実行が求められていると感じます。
私も、守るべきもの、守らないものをしっかり自分の頭で考え、選び取り、そして正しいと信じ、実行する。
悔いのないように。
そんな1年にしたいと思います。
本年も、宜しくお願いいたします。