2015/05/24
季節を愉しむ

例えばフレンチ店のコースのメニューに、前菜なら新玉葱のスープ、ホワイトアスパラなど。
魚なら鰆、真鯛などの文字が並び始めると、ああ春だな、と感じます。
また、春になると、例えばリネン素材のセットアップや、クロップドパンツにチャッカブーツや短靴、あるいは半袖にアクセサリーもいいし、イエローやピンクの色を使った服も着てみたいと思えます。
昔は秋冬が好きで、洋服も食も、四季をそこまで意識せずにおりましたが、30歳になった頃から年々、四季折々を楽しむということがとても有意義に思えてきました。
避けようの無いことや、すでに過去になってしまったことなのであれば、只々受け容れてそこから最適化・最大化する方法を静かに考える。
この、受け入れる、と抗う、の力の抜き加減、入れ加減のバランス感が大切で、
自分の限界をわきまえることによって、謙虚さや感謝が生まれ、運を呼びこむ地盤ができる。
とはいえ全力でやりきる。これも運を呼びこむ地盤となるのだろう、と思います。
流れと一体化し、身を委ねながらも、水に染まらず、流れる力だけを上手く利用する。
余談になりましたが、
【四季】を『愉しむ』、ということも、こういったメンタルに基づいた行動としての一つの必然なのかもしれません。
四季は日本ならではの最高のコンテンツ。
四季の声に耳を澄ませ、そして、これから訪れるであろう、衣食住をはじめとする様々な趣味・志向の変化をオーバーラップさせていく。
そんなことを考えると、歳を重ねていくこともまた楽しみだと思えるのです。